北欧の貴公子 ステファン・エドバーグ

出身は北欧のスウェーデン出身のプロテニスプレーヤー。1966年1月生まれで現在49歳である。 テニス界には、現役は引退しているが、ロジャー・フェデラーのコーチとして世界を回っている。 そんな彼のことと筆者への影響などについて書き綴ってみようと思う。

ステファンの時代と錦織圭の時代のサーブの違い

ステファンエドバーグが活躍した80年代から90年代と

現代の日本人選手、われらが錦織圭が活躍する

2010年代は、時代が約30年も違います。

 

実力のプロの世界であるテニス界では

常にしのぎを削る闘いを繰り広げて

いるので、その抜け道をいち早く通り抜け

ようとするプレーヤーが

どんどん道を切り開いていきます。

 

今は、錦織などを代表に世界のトップに

君臨するプレーヤーは皆、グランドストローカー

です。

 

 

しかも、フォアハンドもバックハンドを

攻撃が出来る力強さを持っています。

 

弱点などないオールラウンドに

どこもレベルが高いプレーヤー

が多いので、勝ち抜くのが至難の業です。

 

そのプレーの中で一番大事な

サーブは、

30年前は、エドバーグなどに代表される

サーブ&ボレーを主体とするプレーヤー

がいました。

 

彼らにとっては、サーブはもちろん

一発で決めるエースが取れることは

最高に大事なことであったのですが、

合わせて、ファーストサーブの確率

があまりよくないケースでも

ポイント出来るように

攻撃的かつ確率の高いサーブが

望まれました。

 

そういう意味では、当時はスピンサーブ

が持てはやされたのです。

 

ネットの高い位置を通して、ネットを

通過した後は急激に落下し、

バウンドした後は高く弾むサーブです。

 

当時のストロークプレーも

ウッドラケット時代から変化した

時代で今のように、スピンで

攻撃的なストロークを打てる

時代ではありませんでした。

 

なので、あまりにも高く弾む

スピンサーブは、

ストロークの力の入りにくい

高打点での返球に困ったわけです。

 

ところが、時代の変化によって

ラケットやガットなどの

素材がどんどん進化し、

それに伴って球質や

プレーヤーが出来ることの幅が広がった

結果、スピンサーブは確率は高いが

スピードがやや遅いことと

高く弾むボールが必ずしも

相手の嫌がる球質かというと

そうでもなくなったのです。

 

錦織などは、

「エアK」

などといって、ジャンプをしたうえで

ストロークを打ってきます。

 

そして、それはポイントを取る

決め球になってしまうのです。

 

こういう時代には、

スピンサーブではなく、

スライス系のフラットサーブが

功を奏します。

 

ラケットを振り出し

ボールを打ち出す感覚も

スピンサーブの上への動きより

より推進力をあげる前向き、かつ

回転の薄いスライスサーブに

なるわけです。

 

しかも、バウンドは弾まないので

攻撃がしにくくなります。